男性は育休を取りづらい？その理由と育休取得のメリットを紹介

2025年3月6日

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「男性も育休を取れる」と言われるものの、実際には取得率が低いのが現状です。

職場の理解が得られなかったり、収入面の不安があったりして、育休を諦める男性も少なくありません。

しかし、近年では育休取得が推奨される動きが広がり、男性が育休を取ることで得られるメリットも多くなっています。

本記事では、男性が育休を取りづらい理由を解説し、育休を取得しても不利益がないこと、さらには育休を取ることで得られるメリットについて詳しく紹介します。

男性の育休について不安を感じている方は、ぜひ参考にしてください。

編集:日経xwoman

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男性が育休を取りづらい理由

男性の育休取得率は年々上昇していますが、それでも女性に比べると圧倒的に低いのが現状です。

ここでは、男性が育休を取得しにくい主な理由について詳しく解説します。

1. 職場の理解が得られにくい

多くの職場では、育休を取得する男性が少ないため、「男性が育休を取るのは当たり前」という意識が根付いていません。上司や同僚から「本当に育休を取るの？」「仕事を休んで迷惑をかけるのでは？」という反応をされることもあります。

特に、業務量が多く、人手不足の職場では、「育休を取られると困る」という空気があり、男性が育休を申し出ることに心理的なハードルを感じやすくなります。また、育休取得を申請することで評価が下がるのではないかと不安を感じる男性も少なくありません。

2. 収入が減ることへの不安

育休中は雇用保険から「育児休業給付金」が支給されますが、100%の収入が保証されるわけではありません。育児休業給付金は、休業前の給与の約67%（育休開始から180日まで）と、それ以降は約50%となります。そのため、「家計に影響が出るのでは？」と心配し、育休取得をためらう男性もいます。

また、ボーナスの減額や、昇進・昇給への影響を気にする人も多く、特に家族の生活を支える立場の男性は、収入の減少を理由に育休取得を諦めることが少なくありません。

3. 「男性は働くもの」という固定観念

「男性は仕事、女性は育児」という価値観が根強く残っている職場では、育休を取得すること自体が「特別なこと」と見なされがちです。特に、上司や年配の同僚の中には、「育児は女性がするもの」「男性が育休を取る必要はない」という考えを持つ人もおり、周囲の理解を得るのが難しいことがあります。

また、本人も「自分は仕事を優先すべきではないか」と考えてしまい、育休を取りたくても申し出る勇気が出ないケースもあります。

4. 育休取得後の復帰が不安

育休を取得しても、復帰後に職場の環境が変わっていたり、キャリアに影響が出たりすることを心配する男性も多いです。「育休から復帰したら、自分のポジションがなくなっていたらどうしよう」「仕事の流れについていけなくなったらどうしよう」という不安が、育休取得をためらう理由のひとつになっています。

また、周囲の同僚が育休を取らずに働き続けていると、「自分だけ休むのは申し訳ない」と感じてしまい、育休を申請しにくくなることもあります。

男性が育休を取得しても不利益はない

育休を取得することに対して、不利益があるのではないかと不安に感じる方も多いですが、実際には 法律で守られている ため、不利益を受けることはありません。

【育休を取得しても不利益を受けない理由】

法律で「育休取得を理由に不利益な扱いをしてはいけない」と定められている
育児休業給付金が支給されるため、一定の収入が確保できる
復帰後のキャリアにも影響を与えないよう、企業側の配慮が求められている

また、近年では男性の育休取得が推奨されるようになり、企業によっては独自の育休制度を整えているところも増えている ため、安心して育休を申請できる環境が整いつつあります。

男性が育休取得する4つのメリット

男性が育休を取得することで得られるメリットは多くあります。

ここでは、特に大きなメリットを4つ紹介します。

1. 育児の大変さを実感し、夫婦の絆が深まる

育休を取得することで、赤ちゃんの世話や家事の負担を分担できるため、育児の大変さを実感する機会になります。これにより、「育児は大変なのは当たり前」ではなく、「夫婦で協力しなければいけない」という意識が高まる ため、夫婦の絆が深まります。

2. 子どもの成長を間近で感じられる

赤ちゃんの成長はあっという間で、「初めて笑った」「初めて寝返りをした」 などの貴重な瞬間を見逃すことなく過ごせるのは、育休を取得する大きなメリットです。

3. 仕事と育児のバランスを学べる

育休を通じて、仕事と家庭の両立について考えるきっかけになる こともメリットの一つです。育児の大変さを知ることで、復帰後の働き方を見直し、家庭と仕事のバランスを取る意識が高まります。

4. 育休を取ることで職場の意識改革につながる

男性が育休を取得することで、職場内でも「男性が育休を取るのは普通のこと」と認識されやすくなります。自分の育休取得が、後輩や同僚の育休取得の後押しにもつながる ため、より良い職場環境を作るきっかけになるでしょう。

まとめ

男性の育休取得率は少しずつ増えているものの、職場の理解や収入面の不安、固定観念などの理由で取得しづらい現状があります。

しかし、育休を取得することで夫婦の絆が深まり、子どもの成長を間近で感じることができるなど、多くのメリットがあります。

また、育休を取得しても法律で守られているため、不利益を受けることはありません。

自分の家庭にとって最適な選択をし、安心して育休を取れるよう、前向きに検討してみましょう。